カエルが欲しい
 カエルがひそかなブームらしい。「…らしい」というのは、実際にテレビや新聞で言ってたからではなく、近所で見かけたカエルを検索エンジンで調べようとしたら、結構たくさんのページがヒットしたからです。
 先日、近所のカエル(アズマヒキガエルでした)の写真をデジカメで撮ってプリントしたものを、顔見知りの公園管理人のおじさんに見せてたときも、その場に居合わせた知らないおばさんが「わー!私、カエルが大好きなのよー。」とおおはしゃぎして、いまにも写真をひったくって逃げ出しそうな勢いでした。
 しかし、実際カエルはいいです。マペットの「カーミット」やケロヨン、ピョン吉のように擬人化したキャラクターもなかなかいい感じですが、実物のカエルも実によろしい。身体からマイナスイオンでも放出しているのか(笑い)、見ているだけで妙になごみます。一種の「癒し系」といってもよいでしょう。
 カエルの鳴き声は、和歌にも詠われていて、古くは「万葉集」にも登場するのだそうです。なぜこのように人はカエルに惹かれるのでしょう?
 ひとつは「変態」にあるようです。ここでいう変態とは、暗がりでコートの前を開いて自分の裸体を見せる人という意味ではもちろんなく、卵からオタマジャクシへの変態ですね。手足が生え、尻尾が消え、まるっきり違う形態へダイナミックに成長していく過程は、目が離せないものがあります。
(以下略)
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